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縁切りやタスペーサーとは何?屋根塗装で重要な縁切りについて解説!

 2023年4月29日

縁切りやタスペーサーとは何?屋根塗装で重要な縁切りについて解説!

屋根塗装は「縁切り」という工程があります

あまり聞いたことがない言葉ですよね……

しかし、屋根塗装では非常に重要な工程となっておりますので、「縁切り」という工程を知らない方は、ぜひどんな工程なのか知っておいていただきたいです。

現在では「縁切り」を「タスペーサー」という部材を使って行っております。

本日は「縁切り」と「タスペサー」についてお伝えしていきます!

 

【縁切りとはどんな工程?】

縁切りやタスペーサーとは何?屋根塗装で重要な縁切りについて解説!

それではさっそく「縁切り」とはどんな工程なのかをご説明していきます。

 

まず結論からですが、「縁切り」は塗膜で密閉されてしまう屋根材に隙間を設ける工程のことです。

 

いきなり隙間を設けるといってもよくわからないですよね。

隙間というのは屋根材の重なりにできる隙間のことを指しています。

 

屋根材は釘で固定しますが、屋根材が重なるところは、ただ重なっているだけで隙間があります。「隙間があって大丈夫なの?」と思われるかもしれませんが、屋根材の下にはルーフィングが敷かれていますので、水が内部に染み込んでくることはありません。

 

そもそも屋根の防水構造は「屋根材が一次防水」「ルーフィングが二次防水」となっており、最も重要なのがルーフィングの二次防水です。屋根材がどんなに正常でも、ルーフィングが痛んで水が染み込む状態なら、屋根は雨漏りを起こしてしまいます。

 

屋根材の重なりの隙間は重要な役割があり、屋根材の下に入った雨水を外に逃したり、通気が取れるようになっております。屋根材の重なりにある隙間は必要な隙間なのです。

 

しかし、屋根塗装をすると塗膜で隙間を塞いでしまい、屋根材が密閉される状態になります。そうなると屋根材の下に入った水は外に逃げなくなり、通気も取れなくなるため湿気がこもってしまいます。

 

当然、水が溜まり、湿気がこもる状態が続けば、ルーフィングや野地板(下地材)の劣化が早まり、腐食や雨漏りを起こすことになります。

 

縁切りは隙間を設けることで、塗膜による密閉やルーフィング、野地板の腐食、雨漏りなどを防いでいるのです。

 

【縁切りの効果】

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なぜ「縁切り」が必要なのかお分かりいただけたでしょうか。

それではここで「縁切り」の効果をまとめてみたいと思います。

 

縁切りの効果は以下の通りです。

 

【縁切りの効果】

・雨漏りを防ぐ

・内部結露を防ぐ(ルーフィングや野地板の劣化促進を防ぐ)

 

縁切りは「カッターで塗膜に切り込みを入れて隙間を設ける方法」と「タスペーサーを取り付ける方法」の2つの方法があります。

 

次の項では現在採用の多い「タスペーサー」を使った縁切り方法をご説明していきます。

 

屋根塗装工事の流れについてはこちらの「屋根塗装工事の流れと工程ごとの知っておきたいポイント」をご覧ください。

 

【タスペーサーを使った縁切り方法】

縁切りやタスペーサーとは何?屋根塗装で重要な縁切りについて解説!

従来の縁切り方法は、カッターや皮すきなどで塗膜に切り込みを入れて隙間を設ける方法でした。現在でもこの方法で縁切りを行うことがありますが、以下の3つの問題が懸念材料です。

 

・すべて手作業となるため、精度が不安定

・時間がかかる

・塗装が仕上がった後に作業するため、傷や汚れがつく恐れがある

 

現在では上記の問題を解消した「タスペーサー」を使った縁切り方法が主流です。タスペーサーとは厚さ2mmの樹脂製(ポリカーボネート)の部材です。

 

タスペーサーは屋根材に差し込むだけで隙間を設けることができ、上塗り前に設置できるため屋根を傷つける心配もありません。

 

求められる縁切りの効果はもちろん、屋根の美観性を守り、作業効率や品質も向上できるのがタスペーサーのメリットです。

 

【タスペーサーのメリット】

・雨漏りを防ぐ

・上塗り前に設置できるため、屋根を傷つけない

・施工が容易で精度が安定している

・作業効率が良く、時間短縮できる

 

縁切りの精度や作業効率を考えると積極的にタスペーサーを使わない理由はありません。屋根の状態や施工状況にもよりますが、現在ではタスペーサーを取り付けるのが一般的な縁切り方法となっております。

 

【縁切りをしなくてもいい屋根】

縁切りやタスペーサーとは何?屋根塗装で重要な縁切りについて解説!

屋根塗装は「縁切り」を行う必要がありますが、すべての屋根に必要というわけではありません。

 

「縁切り」はスレートを塗装する時に必要ですが、例外もあって「勾配が急な屋根」や「屋根に4mm以上の隙間がある」場合は縁切りをする必要がありません。

 

とはいえ、「縁切り」は雨漏りのリスクに関係してきますので、実際に屋根を見て縁切りが必要か判断する必要があります。もし、これから屋根塗装を考えている方は、見積もり前に必ず屋根を見てもらってください。

 

屋根は劣化に気がつきにくい場所にあります。いつの間にか劣化が進んでいた……なんてこともよくありますので、ある程度の年数が経っている場合は、メンテナンスが必要か専門業者に状態を見てもらいましょう。

 

屋根の劣化症状についてはこちらの「【外壁塗装・屋根塗装のタイミング】劣化症状は塗装のサイン!」をご覧ください。

 

【縁切りの項目がない見積もりは要注意!】

縁切りやタスペーサーとは何?屋根塗装で重要な縁切りについて解説!

ここまで「縁切り」と「タスペーサー」についてお伝えしてきました。縁切りは屋根塗装による雨漏りを防ぐ重要な工程です。

 

これから屋根塗装を行う方は、必ず「縁切り」の項目があるか見積もりをよくチェックしてください。

 

縁切りをしなくてもいいケースもありますが、縁切りの項目がない場合は、そのまま鵜呑みするのではなく、なぜ縁切りをしなくていいのか具体的に説明をもらいましょう。

 

H-makeは無料で建物診断を行っておりますので、屋根塗装をお考えの方はお気軽にご相談ください。

 

無料診断についてはこちらの「現地見積りについて」をご覧ください。

 

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