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外壁塗装・屋根塗装の必要性

 2021年1月21日

外壁塗装

外壁塗装・屋根塗装は本当に必要なの?

外壁塗装や屋根塗装といろいろ見積りを取ってるうちに、

ふと、「そもそも、高いお金を払って塗装する必要あるの?」と思われた方に、ぜひご覧いただきたいと思います。

家を新築で建てる際や建売などで多いのは、外壁は窯業サイディング、屋根はスレートコロニアル屋根。もちろん、例外もありますが、それらの材質の場合、塗装工事をしないと雨漏りになるのは時間の問題です。

むしろ、塗装工事が必要、というよりも、メンテナンスが必要なのであり、塗装工事はそのメンテナンス方法の最もスタンダードな方法、と考えたほうがいいかもしれません。

外壁塗装の必要性

▶外壁塗装はなぜ必要なのか?

外壁塗装は家の見た目を美しくするだけと思っている方が多いですが、一番の目的は外壁材の保護(特に防水)接合個所のコーキング等の劣化のケアです。

外壁塗装は窯業サイディングでも、モルタル外壁でも、ALCパワーボードでも必要になります。

▶外壁をメンテナンスせずに放っておくと?

外壁のメンテナンスを怠ってしまうと、外壁の防水効果が低くなり、外壁下地やお家の基盤となる柱まで水が浸入し、お家の内部に使われている木材が湿気ます。

そこから、シロアリ発生や雨漏りにつながってしまいます。

劣化が進んでいくと、大掛かりな作業が必要となり費用と期間がかかってしまいます。

そうなる前に、外壁塗装をして外壁を保護する必要があるのです。

外壁がどのように劣化していき、どのタイミングでメンテナンスが必要なのかを解説していきますので、みなさんのお家の外壁は塗装が必要かどうか参考にしてみてください。

外壁色褪せ

1.塗膜の色褪せ、艶がなくなる

外壁の塗膜は、紫外線や雨などの影響を受けることで、数年で艶がなくなったり色褪せしてきます。これが最初の劣化の兆候です。

ただし、最初の塗装の段階で、下地処理に手を抜かれていると、見た目では分からなくても防水効果は低い状態になってしまいます。

☞外壁塗装の下地処理の重要性についてはこちら

外壁 ひび

2.小さいひびが増える

水を弾く力を失うと外壁に水が溜まったり、湿気を帯びたりしてきます。

湿気を帯びた壁が乾くなどで壁自体がゆがむと、壁に小さなひび(ヘアークラック)などが発生します。この小さいひびから水が浸入していきます。

外壁ひび割れ

3.ひび割れ(クラック現象)が大きくなり始める

クラック現象を補修せずに放置しておくと、段々とひびが大きくなります。

外壁劣化

4.水が内部まで浸入して劣化が急速に進む

外壁には防水シートがありますが、防水効果にも限界があります。

月日を重ねるたびに劣化していき、防水シートの効果がなくなると断熱材やさらに内側にあるお家の基盤となる、鉄骨、コンクリート、木がどんどん劣化していきます。

外壁に小さなひびが入るクラック現象やひび割れが現れるのが10年前後であること、外壁塗装に用いられる塗料の耐用年数の多くが10年前後であることから、外壁のメンテナンスが必要なタイミングは、築10年が目安です。

このタイミングで塗装せずに、そのままにしてしまうと被害が大きくなり大掛かりな工事が必要になってしまいます。

外壁塗装のメンテナンスのタイミングはあくまでも目安ですので、心配な方はぜひ一度プロに見てもらいましょう。

☞屋根・外壁の無料診断も行っています!

メンテナンスを怠った場合に、どのようなことが起こりうるのか、どれくらい費用がかかってしまうのか見ていきましょう。

▶外壁の劣化が進行すると・・・

外壁の劣化が進行し、外壁塗装だけでは補修できない状態になると、張り替え工事やカバー工法による工事が必要になってきます。

必要になる工事と相場を見てみましょう。

・張り替え工事 150~300万円

外壁に亀裂や雨漏りなど補修不可能な不具合が発生してしまった場合には、外壁自体を新しく交換する必要があるためこの工事が行われます。

壁の内側まで取り換えをする大規模な工事になってしまうので、費用や期間がかかってしまいます。

外壁張り替え

・カバー工法 100~250万円

外壁の強度は保っているものの、外壁塗装だけでは補修できない場合に行われます。

重ね張りは張り替えとは違い、既存の外壁の取り換えを行わずに、新しい外壁材を上張りします。

張り替え工事よりも、費用や期間は短くなります。

外壁カバー工法

外壁の雨漏り修理 5~50万円

雨漏りは雨が直接当たる屋根からすると思われがちですが、外壁からも雨漏りをすることもあります。

外壁から水が浸入してきても、防水シートや断熱材などで含水されるので、壁に雨染みを作るまでには至らないことがほとんどです。

ここで提示した費用は雨漏りの被害が少なく修理の範囲と規模が小さい場合です。

お家の内側の壁に雨すじができている等、被害が大きい場合はカバー工法や張り替え工事が必要になってきます。

☞雨漏り工事についてはこちら

外壁雨漏り

シロアリ駆除工事 30~60万円

シロアリは湿気た木材が大好物です。外壁が劣化してしまい、劣化箇所から入った湿気などがこもっていたり、好ましくない状態を放置したりすると、木材は湿気てしまいます。そうなると家はシロアリの標的となる可能性があります。

外壁の張り替え工事のみの予定が、ふたを開けてみるとシロアリが大量発生で駆除工事が必要に・・・なんてことも。

シロアリ

外壁のメンテナンスを怠り、建物内部まで劣化してしまい工事費用が増えてしまう前に、外壁塗装でお家を守り長持ちさせましょう。

外壁材にはいくつか種類があります。塗装してはいけない外壁、塗装しなくてはならない外壁があることはご存じですか?

次は外壁塗装が必要な外壁材についてみてみましょう。

▶外壁塗装が必要な外壁材

防水効果を高めるためにも外壁塗装が必要!と言われてもなんとなく分かったようで納得いっていない・・・

そんな方は、こちらの外壁材別、外壁塗装が必要な理由を一読してみてください。

窯業系サイディング

窯業系・金属系サイディング

外壁材の中でも最もシェアの高い窯業系サイディングは、セメントと繊維で作られています。サイディングそのものは防水機能がないため、防水機能がある塗料で塗装する必要があるのです。金属系サイディングも一見水に強そうですが、実は錆びる素材でできており塗装が必要です。

外壁モルタル

モルタル

「セメント・砂・水」を練り合わせたモルタル材を使った壁のことです。モルタルには防水機能がないためクラックが発生しやすいです。また、防水モルタルもありますが、防水モルタルだけでは防水性能が足りないため、防水塗料を塗装する必要があります。

タイル

タイル

タイル自体は耐候性に優れているため変色や劣化などが起こりにくい素材です。劣化しづらいタイルは、基本的に塗装の必要がありません。耐侯性があるタイルを、塗料で塗りつぶしてしまうとタイルの質感が失われるだけです。ただし、撥水、またはツヤ出し目的で、無色のクリヤー塗料によるタイルの保護塗装が行われることはあります。

外壁材にも種類があり、性質もそれぞれ違うので、塗装が必要であったり必要でなかったりします。

塗装してはいけない外壁もあるので、気になる方はご覧ください。

☞塗装してはいけない外壁についてはこちら

屋根塗装の必要性

▶屋根塗装はなぜ必要なのか

屋根塗装も外壁塗装と同様に、家の見た目を美しくするだけではなく、屋根材を雨や紫外線などの劣化から守り防水効果を高めることが一番の目的です。

屋根がどのように劣化していくのかを参考に、屋根メンテナンスのタイミングを知っていきましょう。

▶屋根メンテナンスをせずに放っておくと・・・?

塗装部分の色褪せやコケ、カビ、チョーキングの発生

コケ・カビ

色褪せ

屋根は、外壁よりも紫外線や雨などの影響を受けやすく、外壁よりも劣化が早いです。
初めは塗膜が色褪せたり、チョーキングが発生したり、日当たりが悪い箇所ではコケやカビが生えたりしてきます。
コケやカビ、色褪せなどが見えてきたタイミングで屋根塗装を行うことで、劣化の進行を早めに妨げることができます。

屋根材そのもののひび割れやずれ、破損
屋根ひび割れ

ひび割れ

屋根 ずれ

ずれ

屋根破損

破損

塗膜の劣化が進み防水効果が低下し、屋根材が脆くなってしまったときに、屋根の割れや欠けが起こります。
また、瓦屋根であれば、ずれが起こることもあります。メンテナンスを行わずに、塗膜が劣化し外壁材にまで影響がでると、雨漏りや家の基礎部分の劣化につながります。

屋根 劣化

屋根塗装の劣化が進行すると、防水シートや屋地板まで被害が広がり、最悪の場合屋根裏まで水が侵入してしまいます。

雨漏り等を防ぐためには、最適なタイミングでの屋根塗装が必要です。
コケやカビ、色褪せ、チョーキングのタイミングで塗装することで、それ以上の被害を防ぐことができます。

もし、屋根塗装のメンテンナンスをを行わず劣化が進行すると、大規模な屋根工事が必要になってきます。

▶屋根メンテナンスを怠ると何が起きる?

葺き替え工事 約60~250万円

既存の屋根材と、屋根材の下に敷いてある防水シートと野地板を一度全部撤去します。そして新しく野地板・防水シート・屋根材を張り替える工事です。屋根の破損・劣化の状態によって一部屋根葺き替え工事と全面屋根葺き替え工事があります。

屋根葺き替え

カバー工法 約80~120万円

既存の屋根の上に、新しく重ねるように屋根材を取り付けていく工事になります。既存の屋根材の撤去などを行わないため、葺き替え工事よりも費用が安くなる傾向があります。スレート、軽量金属屋根のような平板の屋根材の上からなら施工することができます。

屋根カバー工法

屋根塗装を適切なタイミングで行わないことで、劣化が進んでしまうとここまで費用がかかってしまいます。

屋根塗装することで、屋根を長く守っていきましょう。

☞屋根塗装についてこちら

また、屋根材には塗装してはいけない種類もあります。 みなさんのお家の屋根が塗装していいのか、だめな屋根なのかはこちらよりご覧いただけます。

☞塗装してはいけない屋根についてはこちら

ただ、屋根の劣化状態を調べようとすると、屋根に上って見えない範囲を確認しなければならず危険も伴うので、一度プロにチェックしてもらってみてはいかがですか?

☞雨漏り無料点検についてはこちら