屋根塗装はどうして必要なの?塗装が必要な屋根は?
快適に生活するために重要なパーツが「屋根」です。屋根はあなたの生活を雨や日光から守ってくれます。その屋根を適切な状態に保つために、屋根塗装はとても大切です。では、屋根のメンテナンスを怠るとどんな事が起きてしまうのでしょうか。
ここでは屋根塗装が必要な屋根材や、劣化のサインについてお話しします。
どんな屋根材だと塗装が必要?
一般的に住宅で使われる屋根材は主に下の3種類です。
- ・日本瓦
- ・スレート瓦
- ・金属屋根(ガルバリウム鋼板)
その中でも一般的なのは、スレート瓦と金属屋根(ガルバリウム鋼板)です。
スレート瓦とは、セメントからできている板状の屋根材です。これが最もよく見かける屋根材で、安価なため新築住宅でも一般的に使われます。
もう一つ、ここ20年くらいで急激に普及した屋根材が、ガルバリウム鋼板です。
元々亜鉛メッキ鉄板が使われていましたが、さらに酸性雨や紫外線に強く安価なガルバリウム鋼板が一般的になりました。
スレート瓦やガルバリウム鋼板は、出荷時に工場で塗装され、その塗料の層がセメントや金属等の基材を保護してくれます。
ただし、年数が経つと塗膜が雨風や紫外線により劣化してしまいます。すると、塗料の下のセメントや金属を保護する役目がなくなり、屋根材そのものの劣化や雨漏りにつながってしまうのです。
経年劣化した塗料を保護するために、定期的な塗り替えが必要なのです!
屋根の劣化サインは?
では、具体的には屋根がどのような状態になったら塗装が必要なのでしょうか?
ここでは、屋根塗装が必要になる劣化のサインについてお話しします。
スレート瓦とガルバリウム鋼板に共通して挙げられる劣化のサインは下の3つです。
- ・瓦の反りや割れ、釘の浮き
- ・屋根材についた苔や藻、カビ
- ・塗膜の剥がれや色あせ
〈瓦の反りや割れ、釘の浮き〉
スレート瓦もガルバリウム鋼板も、気温の変化により少しずつ伸縮を繰り返して変形していきます。
それにより、瓦自体が反ったり割れたりしてしまうのです。また、瓦を止めている釘も浮いてきて抜け落ちてしまい、それが原因で瓦自体が外れてしまう事もあります。
〈塗膜の色あせや剥がれ〉
屋根の塗膜は雨風や日光に常に晒されています。すると、塗膜自体が色あせて、最後には剥がれ落ちます。
塗膜が剥がれてしまうと、セメントや金属が直接水や紫外線に当たることになり、傷みが早くなってしまいます。
塗膜が色あせているだけでは雨漏りの原因にはなりませんが、家の美観は損なわれるので、常に家を綺麗に見せたいお宅は早めの屋根塗装をオススメします。
〈屋根材についた苔や藻、カビ〉
塗膜が劣化して防水性がなくなってくると、雨露などの湿気が残り、苔や藻、カビが発生してしまいます。
苔や藻、カビが増えてくると「毛細管現象(※)」が起き、屋根材そのものを傷め、雨漏りの原因となってしまいます。
※毛細管現象:液体に細い管を入れると液体が吸い上げられてしまう現象の事です。屋根の場合、苔や藻が屋根材の隙間に入る、そこを通って雨水が屋根材の下に浸入してしまいます。
定期的に屋根の劣化具合を確認することで、雨漏りや屋根材の傷みを未然に防ぐことができます。
屋根塗装をするベストなタイミングは?
先程は劣化を見極めるポイントを紹介しましたが、屋根を定期的に確認するのは大変です。
そこでここでは、塗装の目安となる年数や、塗装をするのに適した季節についてお話しします。
〈屋根ってどれくらいで塗装が必要?〉
まず、屋根塗装の耐用年数は一般的には10〜15年です。外壁塗装の耐用年数も同じく10〜15年なのですが、外壁と比べても屋根の方が雨や紫外線を直接受けるので、耐用年数は外壁よりも短いです。
つまり、遅くても10年周期くらいで屋根のメンテナンスを検討する必要があります。
〈ずばり!屋根塗装に適した季節とは?〉
では、屋根塗装をするのに適した季節はいつでしょうか? ご存じの通り、屋根塗装は雨天では作業ができません。また、気温が低い時期も乾燥が遅くなるため、屋根塗装にはあまり適していません。
つまり、屋根塗装に適したシーズンは、雨が少なくて寒すぎない春〜初夏となります。
もちろん梅雨の時期や冬でも作業をすることはできますが、工事期間が長引いてコストが高くなる可能性があります。
屋根塗装ってどんなことをするの?どれくらい日数がかかる?コストは?
「屋根塗装」と言ってもただ屋根を塗るだけではありません。
ここでは、具体的な工事の流れや工事期間の目安についてお話しします。
〈どんな風に工事は進むの?どれくらいで終わる?〉
まず、塗装作業に入る前に足場を架けます。
現場の安全確保が大前提なので、外壁面だけでなく屋根が急勾配の場合は屋根にも足場を架けます。
次に、高圧洗浄機を使って苔や藻、カビ等を落とします。
ここまで終わり塗装作業に入ります。
まずは下塗りをします。専用塗料でこの後塗る塗料と屋根材の密着を高めます。
下塗りが終わるとタスペーサーと呼ばれる金具を屋根材の隙間にはめ、塗料で屋根材と屋根材が張り付かないようにします。そうすることで浸入した雨水の出口を確保でき、雨漏りを防ぐことができます。
下塗りが乾いたら、仕上げ塗料で中塗り・上塗りと2回塗装を繰り返します。下塗りと合わせて3回塗りが屋根塗装の基本的な工程となります。
工事期間は、屋根の形状や広さにもよりますが、実働7日前後の場合が多いので、住人の方へのストレスが少なく完了することができます。
使用する塗料のグレードによって耐用年数が変わりますので、予算と塗料の質を業者にきちんと相談することが大切です!
いかがでしたか?
屋根は日頃目につかない場所です。ついついメンテナンスを忘れてしまいがちですが、放っておくと雨漏りの原因になり、被害が大きくなってしまいます。
当社のような業者に相談すればすぐに屋根診断をしてくれますので、ぜひお宅の屋根を定期的に確認してみましょう。