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トタン屋根とは?メンテナンス方法や注意点を解説

 2025年6月30日

トタン屋根とは?メンテナンス方法や注意点を解説

住宅や倉庫、物置など様々なところで用いられているトタン屋根。
現在ではガルバリウム鋼板が主流になり、トタンを採用する頻度は少なくなりましたが、まだまだメンテナンスさせていただく機会がたくさんあります。

トタン屋根は経年劣化すると錆びてしまうことが欠点。
サビが広がってしまうと雨漏りの原因となってしまうのでご注意ください。

本記事では、トタン屋根の特徴やメンテナンス方法、トタン屋根の維持管理で気をつけておきたいポイントなどを解説いたします。

トタン屋根とはどんな屋根?

トタン屋根とは?メンテナンス方法や注意点を解説

トタン屋根は亜鉛メッキ鋼板を使用した金属屋根のことです。
トタンは安価で軽量、施工も容易なため、高度経済成長期では幅広く普及していました。

トタン屋根は一般的に瓦棒と呼ばれる凸状の突起が特徴的な瓦棒葺きを指します。
緩勾配(勾配が緩い屋根)でも施工が可能で、棟から軒先まで一枚の金属で屋根を覆うため雨仕舞いに優れ、雨漏りにも強いと言われています。

メリット デメリット

・軽量で耐震性に優れている

・価格が安い

・_耐用年数もそれなりに長い

・ガルバリウム鋼板が主流になり、トタンを選ぶメリットが少ない

・雨音が響く

・錆びる

・熱の吸収が大きく、屋根が暑くなる

トタン屋根のメリット・デメリットはこちらです。
トタン屋根の重量は約5kg/㎡なため、建物への負担が少なく、耐震性に優れています
価格も安いメリットがありますが、現在ではガルバリウム鋼板の登場により、その優位性が失われつつあります。

また、金属屋根全般に言えることですが、雨が降ると音が響いて思っているよりもうるさく感じます
ガルバリウム鋼板やSGLの既製品は断熱材と一体にして遮音性能を高めているため、雨音への対策がされています。
トタン屋根だとそのような処理がされていないため、遮音性能を持つシートを敷設するなどで解決できます。

トタン屋根で最も注意しなければならないのがサビです。
トタンは犠牲防食作用を持つ亜鉛でメッキしていますが、メッキが摩耗すると鋼板が露出してそこから錆びてきます。
腐食を防ぐには定期的な塗装が必要であり、ガルバリウム鋼板と比べるとメンテナンスの頻度が高くなっています

トタン屋根は錆びないように定期的に塗装が必要

トタン屋根とは?メンテナンス方法や注意点を解説

上記でお伝えしたとおり、トタン屋根はメッキが摩耗してくるため、錆びないように定期的に塗装が必要です。

トタン屋根は、

・色褪せ
・汚れの目立ち
・チョーキング
・ヘアークラック
・塗膜の膨れ
・塗膜の浮き

などの症状が見られたら塗装を考えていただくタイミングです。

基材の鋼板が露出すると錆びやすくなってしまうため、その前に塗装していただくのが理想です。

環境や状況などによって塗装するタイミングは変わりますが、10年くらいを目処に塗装をご計画ください。

もし塗装せずに放っておくとどうなる?

トタン屋根とは?メンテナンス方法や注意点を解説

トタン屋根を長く維持していくためには定期的な塗装が必要です。
劣化が進み錆びてしまうと屋根に穴が開いたり、朽ちたりして屋根としての機能を果たせなくなってしまいます。

一度屋根が錆びてしまうと元に戻せないため、錆びていてもその症状が軽度でなければ塗装で対応することは難しいでしょう。
塗装は素材を風雨などから守る効果はありますが、穴を塞いだり、腐食を直したりできるものではありません。
すでに症状が広く出てしまっている場合は、葺き替えやカバー工法で対応する必要があります。

屋根塗装のタイミングや劣化症状についてはこちらの「【外壁塗装・屋根塗装のタイミング】劣化症状は塗装のサイン!」をご覧ください。

トタン屋根のメンテナンス方法

トタン屋根とは?メンテナンス方法や注意点を解説

メンテナンス方法①屋根塗装

屋根塗装は塗膜で屋根を覆うことで錆の原因となる雨や空気などから遮断し、屋根の状態を保ちます
下地処理を終えた後は下塗りに錆止めを塗り、上塗り剤で屋根を仕上げます。

トタン屋根は熱を溜めやすいため、遮熱塗料を塗ることで表面温度の上昇を抑制できます。
遮熱塗料についてはこちらの「屋根塗装におすすめ!遮熱塗料で塗装するとどんな効果がある?」をご覧ください。

色褪せやチョーキング、塗膜の膨れなどの症状が見られ、10年ほど経過していれば塗り替えを考えていただくタイミングです。
サビの侵食が激しいと塗装で対応することが難しくなってしまうため、なるべく錆びる前に塗装をご計画ください。

金属屋根の塗装についてはこちらの「金属屋根は塗装したほうがいい?放置するリスクと塗装のタイミング」もご参考にしてください。

メンテナンス方法②カバー工法

既存トタン屋根の上に新しい金属屋根を被せる工法がカバー工法です。
現在の屋根の上にルーフィングを敷き、それから金属製の屋根材を設置します。

カバー工法は既存屋根が残るため雨漏りしていないことが望ましいです。
元々の屋根のところで問題が起きると修理が困難になるため、致命的な症状がない場合に採用をおすすめします。

メンテナンス方法③屋根葺き替え

現在のトタン屋根を剥がし、下地からやり直す工法が葺き替えです。
屋根を解体後、野地板を設置〜ルーフィング敷き〜屋根材の設置〜役物を設置します。
屋根材に制限はありませんが、トタン屋根は緩勾配なことが多いため、その勾配に対応する屋根材を選ぶ必要があります。

対応しない屋根材で葺いてしまうと劣化を早めたり、雨漏りを招いたりするリスクが高まります。
屋根勾配に対して適切な屋根材を選びましょう。

トタン屋根の維持管理で気をつけるポイント

トタン屋根とは?メンテナンス方法や注意点を解説

ここまでトタン屋根についてお話しさせていただきました。

トタン屋根の維持管理ではなによりも「サビ」に気をつけておかなければなりません。

適切なタイミングで定期的に塗装すれば長持ちする屋根です。
塗装するタイミングを逃さないように建物診断を10年ごとに実施していただくことをおすすめします。

屋根は状態が見えにくく、劣化に気づかずにそのままにされてしまっていることがよくあります。
気がついたら屋根が錆びていた……なんてことがあると大変ですから、しばらくメンテナンスをされていない方や屋根点検を実施しましょう。

H-makeは建物診断や見積もりを無料で行なっております。
屋根の状態が気になっている方やしばらく屋根のメンテナンスをされていない方はぜひ一度当店が実施している無料診断をご利用ください。

無料診断はこちらの「現地見積りについて」をご覧ください。

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