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水性塗料と油性塗料、どっちがいいの?

 2021年1月22日

塗料に水性と油性があるってご存知でしたか?
それぞれに長所と短所があるので、施工業者は塗装する部位や環境により塗料を使い分けています。
では、それぞれどのような違いがあるのでしょうか?

今回は、水性塗料と油性塗料について、それぞれの特徴やメリットデメリット、使い分けのポイントについてお話ししていきます。

水性塗料と油性塗料の違いとは?

水性塗料と油性塗料は、それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
ここでは、成分について詳しく説明していきます。

まず、塗料は3つの主材料から成り立っています。

  • ⑴塗膜として残る顔料や樹脂
  • ⑵塗膜を固める硬化剤
  • ⑶揮発してしまい塗膜には残らない溶剤

顔料は色の素となり、樹脂は塗膜の素になります。
そして、硬化剤は樹脂を固める役割を持ちます。

では、溶剤はどうして含まれているのでしょうか?
溶剤は、材料を混ぜ合わせるために顔料・樹脂・硬化剤を溶かす役割があります。

この溶剤に何を使っているかで、塗料を分類することができるのです。

溶剤に水分を使っているのが水性塗料、有機溶剤と呼ばれる他の物質を溶かす性質を持つ液体を使っているのが油性塗料です。

水性塗料と油性塗料、メリットとデメリットを解説!

外壁モルタル

水性塗料と油性塗料の成分的な違いはお分かりいただけましたか?
ここでは、それぞれのメリットとデメリットについて説明します。

水性塗料のメリットとデメリットとは?

先程もお話しした通り、水性塗料の溶剤は水分です。 それに伴い、いくつかの特徴があります。

[水性塗料の特徴]

  • ・鼻につく臭いがしない
  • ・環境に優しい
  • ・一般の人でも扱いやすい
  • ・比較的安価である
  • ・塗膜の寿命が短い
  • ・気温が低い場所では使えない
  • ・水に弱い

では、メリットとデメリットに分けて説明していきます。

〈水性塗料3つのメリット〉

一番の利点は、鼻につく臭いがしないということです。
水性塗料は、油性塗料のようなシンナー臭はしません。

また、揮発する時に化学物質が空気上に浮遊しないため、シックハウス症候群の原因にもなりません。
つまり、人が住みながらの塗装工事に適しています

そして、重要なメリットとして環境に優しい点が挙げられます。
水性塗料は有機溶剤が含まれていないので、建築基準法の定めるF☆☆☆☆(ホルムアルデヒド放散等級の最上級)にも︎対応しています。

また、基本的に水性塗料は油性塗料に比べて安価なので、DIYで使うにも適しています。

〈水性塗料2つのデメリット〉

水性塗料は、油性塗料よりも塗膜の寿命は短く、有機溶剤が含まれていないために、塗膜のツヤは経年劣化によって落ちてきます。

水に弱いという特徴もあり、塗料によっては乾燥前に雨に当たってしまうと流れ落ちてしまうこともあります。

油性塗料のメリットとデメリットは?

油性塗料に含まれる有機溶剤の原料は、アクリルシンナー等のシンナーです。

それに伴い、いくつかの特徴があります。

[油性塗料の特徴]

  • ・強く長持ちする塗膜になる
  • ・塗装する素材を選ばない
  • ・乾燥が早い
  • ・環境に影響を与えてしまう
  • ・鼻につく臭いがする
  • ・一般の人だと扱いにくい
  • ・比較的高価である

では、メリットとデメリットに分けて説明していきます。

〈油性塗料2つのメリット〉

有機溶剤が含まれているため、水性塗料と比べても丈夫な塗膜になります。
また、発色やツヤもよく、綺麗な仕上がりになり、耐候性も高く紫外線にも強いので長持ちします。

塗装する素材を選ばないのも大きな利点です。
下地との密着性が高いので、金属などツルツルな表面の素材にも塗ることができます

〈油性塗料2つのデメリット〉

有機溶剤が含まれているため、油性塗料からは鼻につくシンナー臭がします。
換気が十分でない室内や密集地では、多量に使うことはオススメできません。

また、有機溶剤の大量な排出は、光化学スモッグの原因にもなってしまうため、油性塗料を使いすぎると地球環境に大きく影響を及ぼします。

このように、油性塗料を扱うには経験のある施工業者でなくては難しく、材料も水性塗料より高価なため、一般の方がDIYで使用するのにはオススメできません。

水性塗料と油性塗料、使い分けのポイントとは!

では、具体的にはどのようなケースでどちらの塗料を使えばよいのでしょうか?

ここでは、それぞれの塗料が適したケースを紹介します。

適したケース

いかがでしたか?

塗料と言っても、種類によって特徴や長所短所は大きく異なります。
つまり、塗装する場所や部位により使う塗料を見極める必要があります。
どのような塗料が向いているか判断が難しい場合は、ぜひ施工業者に相談してみましょう。

あなたのケースに合った塗料を提案してくれます!


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